余ったおせちの酢の物・酢漬けをリメイクしよう!
お正月に向けて、たくさん作ったおせち料理。食べきれずに余ってしまうことはありませんか? 同じ味が続くと飽きてしまったり、帰省の人数が少なく大量に残ってしまったり…。そんなときは、余った酢の物をリメイクしてみましょう!ちょっとした工夫で、余すことなく食べられるアレンジ料理に大変身です。
「紅白なます」&「酢れんこん」のリメイクにちらし寿司
おせち料理をもっとも手軽にアレンジするなら、「ちらし寿司」がおすすめです!粗めに刻んだ「酢れんこん」と「紅白なます」を、炊きたてのごはんに混ぜるだけです。ごはんにもしっかり味を付けたい場合は、漬け汁も少量加えて混ぜこみましょう。
他に、煮しめ(筑前煮)の椎茸や伊達巻、かまぼこ、えびが残っている場合は、細かく切って散らせば、華やかなばら寿司に!錦糸卵やイクラをのせればさらに、彩りがよくなります。「本当におせちのリメイク?」と驚かれるような一品に仕上がります!
少量余った紅白なますはサラダやサンドイッチの具材に
中途半端に余った酢の物は、マヨネーズを入れると誰もが食べやすい万人受け常備菜に早変わり!マヨネーズは、お酢と油、卵黄で作るため、酢の物に混ぜても違和感はありません。マヨ和えのサラダにしても良いですし、サンドイッチに挟めばボリュームが出て喜ばれます。ポテトサラダにしても良いですね。紅白なますはもちろん、たたきごぼうでもOK!
マヨネーズがお手元にない場合は、オリーブオイル+黒胡椒やごま油+七味など、オイル分を足して味のバランスを取るのも一案です。酸味が和らぎ、まろやかになります。スパイスも追加すれば、食べたときの印象はガラリと変わります。
コツは、酢の物の水気をしっかり切ること。酢の物は本来直前に和えます。なぜなら、調味酢に触れる時間が長くなると、野菜や魚介類の水分が抜けてしまい、水っぽくなってしまうからです。この水分をしっかり切ることで、味がぼやけることなく、美味しく仕上がります。甘酢漬けの場合も同様に、漬け汁をしっかり切るようにしましょう。
チーズをかけて、オーブントースターで加熱
酢で漬けた野菜を消費したいときの最終手段。チーズをのせて加熱しましょう。なますでも、酢玉ねぎでも、酢漬けでも、ごま酢和えでも、何にでも合います。チーズの凝縮された旨味でとても食べやすくなります。また、加熱をすることで、酢がすこし飛んで、酸味がさらにマイルドに。ピザトーストのように食パンの上にのせたり、ホットサンドにしたりすると、手軽に美味しくいただけます。
他にも、ナンプラー・豆板醤などと混ぜてライスペーパーで包んでエスニック風にするなど、いろいろなアレンジが可能です。お酢は、世界中で使われている調味料だからこそ、アレンジのヒントは世界中にあります。おせちが余ったときは、ぜひ、楽しみながらリメイクに挑戦してみてください。
中野 貴之
酢醸造家/(株)とば屋酢店 第13代目
「お酢のことならなんでもご相談ください」がモットー。お客様に「また使いたいと思っていただけるお酢」をお届けできるよう社員と力を合わせて精進中。セミナー講師も時々お引き受けします。