お酢検定、ご存じですか?お酢とお寿司を深く学べる新しい検定試験です

お酢を知ろう

お酢・お寿司検定公式テキスト

みなさん、こんにちは!ブログスタッフの木林です。2024年、日本で初めて「お酢」と「お寿司」に特化した検定試験が誕生しました。その名も「お酢・お寿司検定」です!

この検定は、一般財団法人職業技能振興会が創設したもので、どなたでも受験することができます。今回は、その公式テキストを入手したので、皆さんにご紹介します。

お酢・お寿司検定とは?

お酢・お寿司検定は、お酢とお寿司に関する知識を学べる検定試験です。内閣府認可の一般財団法人職業技能振興会によって、2024年に創設されました。内閣府認可とありますが、国家資格ではありません。合格すると、有料で認定証を発行してもらえるため、お酢のスペシャリストとしての証明に役立ちます。

公式テキストによると、以下のような方が対象とされています。

  • 食に興味がある方
  • 発酵食品やお酢、寿司に興味がある方
  • ワンランク上の料理を作りたい方
  • 海外のお客様に寿司の魅力を伝えたい方

お酢は、どの家庭にもある身近な調味料ですが、多くの人がその正体をよく知らない、不思議な存在です。そんな、知っているようで知らない「お酢」と、日本人に愛される「お寿司」について深く学び、日々の生活に役立てることを目的としています。

公式テキストについて

お酢・お寿司検定の公式テキストは、ミツカンの「食酢エキスパート社員」として活動されている赤野裕文先生が執筆されました。内容は3部構成です。1部「お酢について」、2部「お寿司について」、3部が模擬問題です。

お酢については、当店のブログで皆さんにご紹介していることと重なる部分も多いようでした。公式テキストでは、特に、お酢の歴史について詳しく書かれています。お酢の種類や健康効果、調理効果についても体系的にまとまっておりますので、当店のブログに興味がある方は、楽しく読めると思います。読み物としてもおすすめです。

2部のお寿司については、お寿司の歴史や各地のご当地お寿司についてまとめられています。世界のお寿司についても紹介があります。海外のお寿司といえばカリフォルニアロールが有名ですが、それ以外にもタンピコロール、キャタピラロール、モンキーロールというものがあるそうです。私は初めて目にしました。外国生まれのお寿司という切り口も、面白いですね!

お寿司については、当店のブログではあまり扱っていない領域です。お寿司テーマに手を出すのはもう少し後だと思っているので、またいずれ、とば屋酢店らしい内容でお届けするつもりです。とば屋の地元、福井県小浜市は、鯖街道で京都に繋がる御食国(みけつくに)です。そのような歴史もあって、お寿司に対しても並々ならぬ熱い想いを持っておりますので、いつか、お酢とお寿司の文化を交錯させつつ、書いていきたいと思います。

試験内容

公式テキストから50問、出題されます。IBT(Internet Based Testing)、つまり、パソコンやスマホでリモートで受験できる試験方式です。時間は60分間です。認定には、スタンダードとマスターの2つのレベルがあります。

認定レベル対象受験料(税込)合格ライン
スタンダード基礎的な知識を身につけたい方5,500円正答率70%以上
マスター専門的知識を身につけプロとして業務に役立てたい方7,700円正答率85%以上

第一回の試験が、2024年8月末に実施されました。第二回の試験の予定はまだ発表されていないようです。私がこの検定について知ったのも最近のことなので、実際に試験を受けたというような話はまだ聞いたことがありません。

13代目

マスター受けてみますか?

木林

50問出題の85%なので、1問1点だとすると、合格ラインは43問です。これは…本気で勉強しないといけない難易度ですよ

スタンダードであれば、正答率70%なので合格ラインは35問です。でも、受けるならやはりマスターがいい。まずは公式テキストをしっかり読み込んで、基礎から学んでみようと思います。

お酢は身近な調味料であるからこそ、学校で習うような特定の分野に囚われないことが重要だと思っています。食文化・地域史との関係、技術進化の歴史、人の身体との関わり、栄養・健康に関すること、調理への影響、美味しさの秘密、お酢の科学…。お酢を切り口に、いろいろな角度で学ぶことで、その領域そのものの理解も深まっていくところが、お酢の面白さだと思います。

皆さんも、一緒に勉強しましょう!また、お酢について知りたいと思ったときは、当店のブログもぜひ、参考にしていただければ嬉しいです。

中野 貴之

中野 貴之

酢醸造家/(株)とば屋酢店 第13代目

「お酢のことならなんでもご相談ください」がモットー。お客様に「また使いたいと思っていただけるお酢」をお届けできるよう社員と力を合わせて精進中。セミナー講師も時々お引き受けします。

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