お酢を使った爽やかチョコクリームレシピ
こんにちは、ブログスタッフの木林です。今年もまた、お酢の酸味を活かしたチョコレートレシピをご紹介します。酸っぱいというほどではありませんが、酸味の爽やかさを感じることができるので、スッキリした味わいに仕上がっています。大人向けのチョコスイーツです。
バレンタインが近づいて製菓用チョコが手に入りやすくなってきました。チョコを使ったお菓子づくりを楽しみたい方、一味違ったチョコレシピをお探しの方、ぜひ挑戦してみてください♪
お酢×牛乳×チョコでさわやかチョコクリーム
材料
製菓用チョコレート | 25g |
牛乳 | 小さじ1/2 |
純米酢 壺之酢 | 小さじ1/2 |
好きなフルーツ | たっぷり |
作り方
【1】細かく割った板チョコと牛乳を耐熱容器に入れて、湯煎しながら混ぜて溶かす。
【2】ほどほどに混ざったら、お酢を加える。なめらかになるまで混ぜる。
【3】お好きなフルーツにつける!
とろみ具合がちょうどよいチョコクリームが、簡単に作れるレシピです。フルーツだけでなく、クッキーやマシュマロなどにつけても素敵!見映えも追求したいですね。
【研究】他の材料との組み合わせで味比べしてみました
チョコクリームレシピには、
・チョコのみ
・チョコ+牛乳
・チョコ+牛乳+酢
・チョコ+牛乳+薄力粉(orコーンスターチ)etc.
などの組み合わせがあります。今回、お酢を追加することの影響を調べるために、「チョコのみ」「チョコ+牛乳」「チョコ+牛乳+酢」の3パターンを作って比較してみました。
見た目・色
チョコのみの場合は、まさにチョコレートブラウンの茶色です。牛乳を加えると、もったりした見た目になり、色が濃くなります。さらにお酢を加えると、より濃い色になりました。
お酢には、野菜の変色を防いだり、色を美しく出す発色作用があります。もしかすると、カカオの色素成分であるカカオポリフェノールが、お酢の酸によって、色を鮮やかにしたのかもしれませんね!
ディップのしやすさ
チョコ+牛乳+酢 ≒ チョコ+牛乳 > チョコのみ
チョコのみの場合、塊になりやすく、食材に無理やり載せるようなカタチになりました。
牛乳を追加することで、乳化してとろとろになり、混ぜると重みを感じるようになります。食材にまとわせやすく、ディップとして扱いやすいです。お酢入りとお酢なしでは、あまり違いは感じられませんでした。
味の違い
チョコのみは、シンプルなチョコ味です。牛乳を加えると、コクが出て、甘さがまろやかになりました。さらにお酢を加えたものは、酸味を感じることができました。
酸味といっても、酸っぱい!と顔をしかめてしまうようなものではなく、どちらかというと、フリーズドライのイチゴのようなフルーティな酸味で、爽やかな印象です。
少し前に流行したルビーチョコをご存知でしょうか。ピンク色の華やかな見た目で、バレンタインにぴったりのチョコです。今回のお酢入りチョコレートは、ルビーチョコのような、ほんのりした酸味で、後味のすっきりした味わいです。
材料の違いによるチョコクリーム比較まとめ
材料 | チョコのみ | チョコ+牛乳 | チョコ+牛乳+酢 |
---|---|---|---|
見た目・色 | チョコレートブラウン | 濃い茶色 | 黒っぽい茶色 |
ディップの扱いやすさ | 塊になりやすい。くっつきにくい | とろみがあり、まとわせやすい | とろみがあり、まとわせやすい |
味の違い | チョコ味 | コクがあり、ちょうどよい甘さ | 大人向けの爽やかで酸味のある甘さ |
チョコレートとお酢は、意外性も話題性もあって、挑戦しがいのある組み合わせです。混ぜるだけなので簡単ですし、この記事のように、何種類か作って味比べをするのも楽しいですね。皆さんのスイーツづくりの参考になれば幸いです。
中野 貴之
酢醸造家/(株)とば屋酢店 第13代目
「お酢のことならなんでもご相談ください」がモットー。お客様に「また使いたいと思っていただけるお酢」をお届けできるよう社員と力を合わせて精進中。セミナー講師も時々お引き受けします。