ポン酢を何に使う?初心者向けポン酢活用・使い道のご案内
みなさんは、どんなお料理にポン酢を使っていますか?
ポン酢といえば、まずはお鍋!西日本では、水炊き鍋やフグちり鍋をはじめ、鍋のつけダレとしてポン酢を愛用される方が多いです。寒くなってきた時期には、「ポン酢で食べたい美味しいお鍋」を存分に楽しみたいですね。
一方、東日本では、味噌や醤油など出汁にしっかり味をつける鍋が主流。特に、寒い地方の東北では、山形の芋煮や秋田のきりたんぽ鍋など、塩気の濃い味付けのお鍋が多いと言われます。
すっかりメジャーな調味料となった味付ポン酢ですが、「どうやって使うの?」「鍋以外の使い方は?」という疑問を持っている方もまだまだいらっしゃるでしょう。そこで、ポン酢初心者の方、ポン酢になじみのない地域の方向けに、手軽なポン酢活用術をお届けします!
Lv.1 ポン酢初心者におすすめ!つけダレとして使える味付ポン酢
一番簡単なポン酢の活用法は、つけダレです。何にでも、つけて食べます。特に、醤油ベースの味付ポン酢は、お醤油代わりに使うのが一般的です。
あったか湯豆腐のつけダレに
土鍋であっつあつにしたいところですが、ここは手軽さを重視して、電子レンジでもOKです。普段、お醤油で食べている方はぜひ、ポン酢の湯豆腐に挑戦してみてください。
湯豆腐にお醤油をかけると、まとわりやすい感じがしますが、ポン酢はサラッとついてくれます。
お刺身のつけダレに
どんなお刺身にもポン酢は合います!定番はカツオのタタキです。最近では、スーパーで市販されるタタキに、ポン酢の小さなパックがついていることもありますね。他には、スズキなどの白身魚のお刺身がおすすめです。
普段、わさび醤油しか使っていないという方は、ぜひ、ポン酢しょうゆのお刺身を試してみてください。
餃子のつけダレに
餃子のタレといえば、酢醬油が定番ですね。ラー油を加えることもありますね。ここでは、酢醬油ではなく、ポン酢しょうゆを餃子のタレとして推奨します。こってり餃子にあっさりポン酢をつけると、さっぱりします。
お家で包むのであれば、餃子の餡は、肉より野菜を多めのヘルシー系にすると、ポン酢との相性はさらにUPします。
豚しゃぶのつけダレに
さっと茹でた豚の薄切り肉を、ポン酢に少し浸してぱくり。刺激が足りないと感じたら薬味の出番です。七味唐辛子や青ネギ、大根おろしなどを合わせると、さらに食が進みます。温しゃぶも冷しゃぶもおすすめです。
個人的には、原点にして頂点。定期的に食べたい簡単時短料理です。
Lv.2 ポン酢に慣れてきたら、かける料理にグレードアップ
ドレッシング代わりにサラダにかけて
どんなサラダにも合いますが、シャキシャキ系の生野菜サラダが特におすすめです。新鮮な大根を細切りにして水菜と合わせたり、さっと茹でたもやしと細切りキュウリを混ぜて、ポン酢を上からかけます。
たいてい大皿から個々の小皿に取り分けてから、自分で好きなだけポン酢をかけるという流れで使っています。大皿の野菜サラダにはポン酢をかけない。食べる直前にかけるのがポイント。
冷ややっこ、卵かけごはん、納豆。お醤油の代わりに
味付ポン酢は、お醤油代わりに何にでも使えるので、お豆腐や卵かけごはん、納豆など朝ごはんによく登場するおかずにおすすめです。ポン酢しょうゆをかけてみてください。
毎日使うというより、たまに味変して気分転換するのが良いと思います。普通のお醤油とはまったく味が違いますし、「これはお醤油だけど、こっちはポン酢の方が合いそうだな」と思いながら食べる食事は、ゆとりがあって素敵です。
大根おろしとポン酢は王道
和風おろしハンバーグなどで、鉄板の組み合わせですね。辛い大根おろしであるほど、ポン酢が良い仕事をします。たっぷりかけて、大根おろしにポン酢を含ませたまま、お肉やお魚にのせてバクッといきます。もちろんお鍋にもピッタリ。我が家の鍋タレは、大根おろしポン酢が定番です。刻みネギをたっぷり入れます。
Lv.3 ポン酢を常備する中級者へ。炒めや煮物で贅沢に
すくできて美味しい!ごま油+ポン酢炒め
鶏の手羽中、豚バラ肉、もやし、玉ねぎ、きのこなどの食材が人気です。さっとポン酢を回しかけて炒めるだけなので、難しい味付けは不要!簡単で時短・便利な献立です。
ポン酢を加熱して使うのであれば、生姜やにんにくなどのスパイシーな薬味を投入して、ごま油と合わせて使うのがおすすめです。とば屋のお酢だれを使うと、薬味入りポン酢を手軽に使えますよ。
バターポン酢炒め
ポン酢しょうゆは、バターとの組み合わせも抜群です。食欲をそそるバター醤油の香りに、柑橘のさわやかさも加わって、もりもり食べられます。豚バラ肉などの脂身の多い食材がおすすめ。バタポンでコクが出て、ごはんが進みます。
鶏のポン酢煮込み
お酢は煮込み料理にも使えます。ポン酢を贅沢につかって骨付き肉をじっくりコトコト煮込みましょう。お酢の効果で、お肉の身離れが良くなり、ほろほろとやわらかい鶏のさっぱり煮が出来上がります。
ポン酢ジュレ&ポン酢ソース
おもてなしメニューのサラダには、見た目がおしゃれなポン酢ジュレがおすすめです!ゼラチンで固めるだけなので、とても簡単。口の中でほろりと溶ける感じがとても美味しいです。
ゼラチンが手元にない場合は、片栗粉でとろみをつける方法もあります。刻んだ玉ねぎ・セロリ・パプリカと合わせて、ごろごろ野菜入りポン酢ソースも美味しいです。
Lv.5 ポン酢を愛する上級者におくる珠玉の組み合わせ
ポン酢の使い方としては、つけダレとしたり、お醤油代わりにかけたり、炒めや煮物に使うなど、これまでお伝えしてきた活用法で、十分楽しんでいただけると思います。最後に、素材のおいしさとポン酢が完全にマッチした珠玉の組み合わせをご紹介します。
もしかすると、素材自体を用意することが難しいものでもあると思います。もし幸運にも手に入れることができたのなら、最高級のポン酢と一緒に楽しんでいただきたいです。
ハモの湯引き
ハモは京都でよく食べられているお魚です。もし、骨切り済の生のハモを幸運にも手に入れることができたのなら、昆布出汁でさっと茹でて、とば屋のポン酢でお召し上がりください。絶対に昆布出汁で茹でなければいけません。ただのお湯だと水っぽくなります。
これはもう、本当に美味しいので、それ以上の言葉はありません。とば屋のポン酢があって良かったと心の底から思ったので、皆さまもぜひ、機会を見つけてお試しください。
- 塩ポン酢 360ml
和食にも洋食にも合う万能調味料の塩ポン酢は、ゆず・すだちの天然果汁と若狭の天然塩を使用。お醤油を抜いた、新感覚のあっさり味です。
ノンオイルでヘルシーな万能たれは、にんにく・しょうがの香味野菜がよく効いたさっぱりテイスト。ポン酢しょうゆベースで使いやすい味です。食卓に出しやすいサイズで、脂っこいお料理のお供に便利なアイテムです。
中野 貴之
酢醸造家/(株)とば屋酢店 第13代目
「お酢のことならなんでもご相談ください」がモットー。お客様に「また使いたいと思っていただけるお酢」をお届けできるよう社員と力を合わせて精進中。セミナー講師も時々お引き受けします。