酢の物に合うおすすめ具材を季節ごとに紹介します
酢の物といえば、食卓に季節の香りや彩りを添えてくれる和食の副菜料理です。魚介、お肉、野菜、海藻など、さまざまな食材を組み合わせて作れるので、アレンジしやすいのも嬉しいところ。体のためにも毎日食べたい料理ですね。
酢の物を美味しくつくるコツのひとつは、旬の新鮮な材料を使うことにあります。旬のものを使うことで、季節の恵みを味覚・嗅覚・視覚など五感で味わうことができます。
また、旬のものは安く手に入るし、何より、みずみずしくて美味しいです。酢の物の食材選びに迷ったら、ぜひこの記事を参考に、季節の野菜・魚介の酢の物を楽しんでいただきたいです。
春が旬の野菜
春キャベツ
2〜3月にお店に並び始める春キャベツ。やわらかい春キャベツは美味しさを逃がさないように蒸して使うのがポイントです。蒸した後、水気を絞って、1cm幅の短冊に切ります。油分のある食材が合いやすく、ツナや油揚げなどと合わせてみてください。甘酢和えやしょうが酢和えがおすすめです。
わかめ
春が旬の新物わかめが手に入ったらぜひ酢の物に。食べやすい大きさに切って、お湯にくぐらせます。磯の匂いが苦手な方はしっかり水洗いしましょう。
合わせる食材に、茹でたえのきだけはいかがでしょうか。三杯酢で混ぜ合わせます。彩りと食感の違いを楽しめる春の酢の物です。
新玉ねぎ
サラダに使うような感覚で、スライスした新玉ねぎをわかめと一緒に甘酢で和えてみてください。玉ねぎのシャキシャキした歯ざわりがとても美味しい春の一品です。
玉ねぎは縦半分に切ったあと、繊維に直角になるようにうすく切って、水にさらします。赤玉ねぎを使えば、お酢と反応して鮮やかな紅色に変わって面白いですよ。
菜の花
菜の花と言えば辛子和えのイメージが強いかもしれませんが、酢の物でも美味しく食べられます。ほろ苦い味わいが苦手な方は茹でた後、水に晒すと苦み成分を減らすことができます。ゴマ酢和えや甘酢和えなど、少し甘めに合わせた衣を使うと食べやすいです。
夏が旬の野菜
キュウリ
酢の物の代表的な食べ物であるキュウリ。うすく輪切りにして、塩もみしておき、三杯酢で和えるのが定番です。かつお節とみりんを入れて、土佐酢和えにしても美味しいですね。わかめ、じゃこ、たこなど海の幸と合わせたいです。
きくらげ
乾燥きくらげであれば年中手に入るかもしれませんが、生のきくらげはコリコリした食感がとても美味しいので、ぜひ食べてみていただきたい。水気を絞った大根おろしと三杯酢で、みぞれ和えにします。薄焼き卵を短冊切りにし、熱湯をくぐらせた三つ葉と和えると、色鮮やかで美しい酢の物になります。
トマト
ピクルスによく使われる夏野菜たちは、甘酢との相性が良いです。パプリカ、ピーマン、そしてトマト。特に、皮をむいたミニトマトは味が染み込みやすく、扱いやすいです。唐辛子を使うと、ピリッと辛くて箸が進みます。
秋が旬の野菜
菊の花
食用菊は、たんぽぽのような黄色で鮮やかな食材です。菊の花だけで二杯酢和えにしてもよいですが、緑の葉野菜と合わせると彩り豊かでよく映えます。
柿(なます)
柿の果肉に、大根とにんじんを加え、たっぷりのゴマ酢で和える柿なますは、秋ならではの副菜です。柿は、皮を傷つけないように、ていねいにスプーンでくりぬいて、器にします。
酢の物は、器選びも大切です。季節感のある器や食材と関係のあるものを器として活用することが、視覚的な美味しさへと繋がります。
れんこん
晩秋が旬のレンコンをさっと茹でたものを三杯酢にさらすと、酢れんこんが出来上がり。れんこんは、酢水にさらすと真っ白に美しく仕上がります。皮を厚めに剥くことがポイントです。
冬が旬の野菜
大根
冬野菜といえば大根です。大根は薄く短冊切りにして和えてもいいですし、おろしにしてもみぞれ和えにしても良いです。細く刻んだにんじんと三杯酢で和えて、柚子を散らせば「紅白なます」になります。お正月のおせち料理にも入る縁起の良い酢の物です。
かぶら
かぶらは、白さの美しい冬の食材です。大根と同じように細切りにして三杯酢で和えても良いですが、切り方をひと工夫して、菊花蕪にしてみるのも面白いですよ。
かぶらの皮をむいて2.5cmほどの厚さの輪切りにします。縦と横に細かく切り目を入れて、塩をかけ、しんなりさせます。軽く水洗いしたあと、三杯酢に漬けます。漬ける時に、柚子皮や昆布の細切り、刻み唐辛子と一緒に入れると一層美味しいです。
一年中つかえる野菜
ハウス栽培や水耕栽培、冷凍・塩蔵・干蔵などの保存技術の向上により、一年中安定して手に入る食材が増えてきました。そこで、年中手に入る食材の中で、酢の物におすすめの野菜をご紹介します。
もやし
節約食材の定番もやしを使った酢の物は、シャキシャキとした食感を活かすと美味しく仕上がります。レンジでチンしてさっと火を通し、出てきた水をしっかり捨てるのがポイントです。韓国の家庭料理もやしのナムルを参考に、油分を含んだツナやゴマを使って、ゴマ酢和えにするのがおすすめです。
切り干し大根
乾物の切り干し大根は、お酢との相性抜群です。水で戻した後、手でギュッと絞って、2cmほどの長さに切って、三杯酢と和えると美味しいです。歯ごたえのある食感が特徴で、大根の甘みに手が止まらなくなります。
緑豆春雨
春雨をメインにした具だくさんの酢の物はボリューム満点でおすすめです。しいたけ、キュウリ、トマト、ハムなどを細切りにして、しょうが酢で和えます。中華サラダとはまた違った、あっさりさっぱりした副菜となります。
酢の物づくりに便利なとば屋の三杯酢
毎日酢の物をつくるのは大変だという方には、とば屋の三杯酢 お手間かから酢がおすすめです。リピート率の高い人気商品で、簡単に酢の物づくりができます。
自慢の壺仕込み米酢をたっぷり使い、昆布だしベースで食べやすい味に仕上げました。
具材にサッとかけてひと揉みすれば、簡単においしい酢の物が出来上がります。ごま油やオリーブ油を加えれば、ドレッシングに早変わり。まとめ買いトップになる人気商品です。
また、甘酢和えには、とば屋のすし酢を代用することができます。春限定のさくら酢も甘酢ベースなので、酢の物づくりにピッタリです。3/25から期間限定・数量限定で販売を始めました。どうぞお試しください!
中野 貴之
酢醸造家/(株)とば屋酢店 第13代目
「お酢のことならなんでもご相談ください」がモットー。お客様に「また使いたいと思っていただけるお酢」をお届けできるよう社員と力を合わせて精進中。セミナー講師も時々お引き受けします。
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